マネジメントの無い経営者が会社を運営していくと、どのような弊害が起こりうるのか・・・・・ 現役コンサルタントが綴る、実録、愛と笑い怒りのノンフィクション
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2009/06/05(金)
 午後になるとバイヤーも徐々に帰ってしまい、会場も徐々にクールダウンしてきた。私とはるひは基本的にあまりやる気が無いから、人が少なくなるのは大助かりだ。


 昼飯も食べていない状況だから、客が少なくなればそれだけこちらも色々と動きくなるため、大助かりである。とりあえずはるひがお腹をすかせて社長に厳しくあたりだしてきたので、はるひを連れて昼飯を食べに行くことにした。


 社長に飯を食べに行くことを伝えようとすると、ちょっと笑えない返答が帰ってきた


たかぽん「社長、はるひと昼飯食べてきます。」


お義父さん「はいよ〜、・・・・何処行くんだい?昼飯ならそこら辺で試食をやっているから態々食べに行かなくても大丈夫だろ。」


 冗談で言っているのか、本気でいっているのか良くわからなかったが、目を見る限り、かなり本気だ。どうやら【我々が昼食を食べに行く=お金を払わなければいけない】という頭があるのか、遠まわしに「自腹で昼飯を食べてくれ」と言わんばかりの態度をとっている義父である。


 仮にも無給で手伝っているのに、昼飯代ぐらいは出して欲しいものだ。はるひもそのように思ったらしく、とりあえず義父に噛み付いた。


はるひ 「社長!!お昼は私とたかぽんさんで外で食べてくるからお金頂戴!!」と少々怒り気味で義父に昼飯代を貰おうとしていた。普通の経営者であればここでお金を払うのですが、駄目な経営者は人の心をつかむのがド下手糞のようだ。


お義父さん「昼飯なんてなんでもいいだろ、その辺で試食を食べれば腹いっぱいになるよ。態々外に食べに行くなんてもったいない。行きたければ自分の金で行きなさい。」


これを聞いた時、「今日、手伝いなんて来なければ良かった・・・」と猛烈に後悔したが、多分、私の顔にもそのような雰囲気がでていたんだろう、これを聞いたはるひが猛烈に怒った。


はるひ 「お父さん!!、昼飯代も出せないなんてどういうつもりなの?たかぽんさんなんて今日、自分の仕事を休んでまでこんな事してるんだよ!!わかってんの?ねえ?なんでそんなに馬鹿なの?だから誰もついてこないんだよ!!いい加減気づいたら?自分がどんな経営者なのか理解してる?最低ね!!早く潰れたら?どうせ誰も継がないんだから。しかもほんとに汚い、なにこのブース!!自分の汚さをしっかりと自覚して!!」


両隣のブースの人達が唖然として見ている・・・
まあ、無理も無いだろう。はたから見たら、面白い見世物でしかないと思う。


その後もはるひはさらに捲くし立てた


はるひ 「そもそもね、たかぽんさんを巻き込まないで!!手伝え手伝えってうるさいけど、お父さんはたかぽんさんの言ってる事が一つでも理解できるの?ねえ?何も分からないでしょ?なんでそんなに頭が悪いの?もう嫌だ・・・ほんとに馬鹿なんだもん。毎日テレビドラマなんて見てないで、少しはたかぽんさんの言う事を理解できるように本でも読んで。」


はるひがここまで言うと、義父もちょっと怒りながら、しぶしぶと財布からお金を出しながらブツブツといじける様に漏らした。


お義父さん「お前は口だけは達者だな・・・たかぽんさんはともかく、お前は何ができるんだ、これは俺の会社だ。お前がガタガタ言うなら、お前なんて辞めちまえ。別にお前がいなくても会社はやっていけるんだ」


まずい事を口にしてしまった社長、腹が減ったはるひはさらに怒りそうになったので、私は「これ以上はまずい!!」と思い、急いでスイーツの試食をしているブースに駆け込み、チーズケーキの試食を貰い、急いではるひに食べさせた。


腹がへっているから怒りまくるわけで、とりあえず何かを口に入れてやれば怒りも収まる
。案の定、徐々にクールダウンして、ようやく落ち着いてきたようだ。


ともかく、昼飯代をケチるような人間が経営者というのはどうにもいただけない。
社員であればまだしも、完全にボランティアの人間もいるのだから、もう少し配慮が欲しかった。駄目な経営者は配慮が足りない。


自分の事しか考えない人間が多い。


とにかく早く家に帰りたい・・・・
そう思いながら、はるひと昼食を食べに外へ行く事にした。

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2009/02/27(金)
本日はこのブログを読んでくれている方々にご報告があります。

なんと・・・・ネタ元の会社が・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・


パンクしました(笑)

がむしゃらに動いた結果、何も残らず全てを失ってしまいましたorz

自己破産すらできないです、会社の口座に683円しか無いので(笑)

もっと早く私に決算書を見せてもらえたら、自宅を守ることが100%可能だったのに、チンケなプライドが邪魔して自分ひとりで全て抱え込んでしまい、資産がゼロになってしまいました。

ここでテレビドラマなどではお涙ちょうだい物の話にでもなるのですが、私から言わせたら笑い話です。
本人からしたら『自殺したい』なんて感じかもしれないですが、守れるチャンスが沢山あったにもかかわらず、己の無知さを認めることから目を背け、結果的に何も残せないまま人生の幕を閉じざるを得ない状況になってしまったのは誰のせいでもなく経営者が無知ゆえに起こってしまったのです。


多分こんな書き方をしたら、「人の不幸は大好きなヤツ」と捕らえてしまう方が出てくるかもしれません。
ですが、経営者であれば私の言うことを理解して頂けるのでは?と思っております


極端な話、今現在会社が立ち行かなくなったことが明らかに分かり、今後どうするか選べといわれた場合どちらを選ぶでしょうか?

1.自宅は絶対に死守する方向で会社を整理する

2.自己破産or夜逃げするしか方法がわからず、「頑張って売上を上げれば助かる」と思い、とりあえず事業を続ける



どう考えても1ですよね。

義父は2.を選択しましたorz

決算書を見たその日に私が決断を迫ったのですが、駄目社長は惰性で進む道を選んだのです・・・・・・・
決断を迫った後、私に対してこのように言ってきました。
社長 「売上があれば助かるんだ!!」
社長「たかぽんさん商売っていうのはね・・・あ〜だ・・・こ〜だ・・・・・」

今まで私は義父に対してなんとなく遠慮していたのですが、この時はかりは始めて義父にキレました

たかぽん「だからどうだっていうんですか!!」
大声でキレてしまいました。5年に一度しかキレないほど温厚な私ですが(笑)、この時ばかりは本気でキレました。

これは直接話をした人間でなければ分かってもらえないかもしれませんが、本当に腹が立ちます。
だって馬鹿なんですもん(泣)

駄目な経営者はホントに駄目です。


次回から前回のお話の続きを書いていきたいと思います。
しかしネタが尽きない会社です。

今月はかなり面白いことが毎日のようにつづいたのですが、このブログを読んでくれている方々に公開できるのはかなり先になると思います、
しかし、こんなに笑える会社は一生忘れることは無いと思うので、書く時期が来ましたら(ストーリーの最後の方に来たら)一言一句もらさずに書き綴っていきたいと思います。



ちなみに最近一番笑えたこと!!
上場企業の支社長クラスの人間が未払金の担保にリースの車を持っていこうとしたこと(笑)

たかぽん「リースの車なんて持っていけるわけ無いじゃないですか(笑)面白いこと言いますね!!」
と私が笑ったら、おもむろに携帯を取り出し

支社長「本部長、○○会社の件なんですけど、リースの車・・・・・・・はい、はい・・・あっそうなんですか、分かりました。駄目みたいですね・・・・」なんてこと言う始末。
車が駄目だと分かったら今度は
支社長「手ぶらでは帰れないので、工場の中見せて下さい。使えそうなものがあったら担保として預からせて頂きます」なんて言いながら勝手に工場に入ろうとしたので

たかぽん「勝手に持ってったら窃盗ですよ。留置所行きたかったらご自由にどうぞ。その代わり何があっても絶対に示談なんかしませんよ」

これを言ったら逃げるように帰って行きました・・・・・

ちなみに義父は何の説明もできず、ただ黙って小さくなっていただけorz
どうしょうもないです・・・・・・

私がついているのにorz
ホントに駄目な経営者です。

そうそう、話ついでにもう一つ。
私最近車を購入したのですが(外車です、けっこう値が張りました)無知な債権者が『なんで新品の外車がこの家にあるんだ、未払いの買い掛け1000万と引き換えに車をよこせ!!』なんていってくるお馬鹿さんがいらっしゃったのですが、所有者は私。

『私に対する恐喝ですか?』と彼の発言を録音したテープを聞かせたら震えながら帰っていきました。

面白い方達がいるものです。

まあ、気持ちは凄く分かりますけど、立場的に家族を守らなければならないので、いたしかたないです。

まあ、債権者のかわし方など今後面白おかしく書いていきますので、つたない文章で申し訳ありませんが、お付き合いいただければと思います。

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2009/02/15(日)
DAME県物産展は10:00ちょうどに開場した。

開場と同時に多くのゲストがやってきて、会場は一気に盛り上がりを見せた。
ちょっと肌寒い会場内だったが、人が増えるにつれ一気に暑くなった。


たかぽん「へ〜っ、けっこう人が来るんだね〜。もっと閑散としてるもんだと思ってた。」(過去某地方の物産展に行った時、かなり閑散としてたのでちょっと意外だった。)

はるひ 「そうなの、意外と人が集まるの。だからけっこう疲れるんだよね」
(嫌々来てるのがハッキリと顔に出ている・・・)

たかぽん「なんか早くも帰りたそうだね・・・大丈夫?」
(もしかしたら体調が悪くなって気分でも悪いのでは?と思い、一応様子を伺ってみたがそうではなかった)

はるひ 「たかぽんさん、さっきのお父さんの言動がありえないと思ったでしょ?」

たかぽん「えっ、そりゃ〜思ったよ!!だって容器にカビが生えてるんだよ!!クレームどころの騒ぎじゃないでしょ?」

はるひ 「それがお父さんなの・・・自分本位というか・・・自分のことしか考えられないっていうか・・・ほら、たかぽんさんがよく3Cで物事を考えろって言うでしょ?自社の視点、競合他社の視点、顧客の視点・・・お父さんはそんな事考えた事が多分一度も無いの。ううん、多分じゃなくて絶対にないと思う。顧客視点なんてそんな言葉すら理解できないと思う・・・・」

たかぽん「・・・・・・・・・・」
(そんなんでよくやってこれたねと言いたかったが、止めておいた。)

はるひ 「私も常に違和感を感じながら家業を手伝ってきたんだけど、事務所にいる時は特にやることないから2ちゃん見てブログ書いて、たまにFXやったりして気楽に時間潰してたけど、こうやって直接お客様が来るようなイベントに参加する度に『うちのお父さんは無能なんだな』と思い知らされてイライラするの・・・・だってこうやって他の会社を見てるとみんなちゃんとしてるし、うちだけ適当っていうか・・・たかぽんさんもそう思うでしょ?」

たかぽん「隣の家はよく見えるって言うじゃん!!気にし過ぎだよ。」
(気休め程度にフォローしたが、しょせん気休めだ。はるひもそれは理解している)

はるひ 「ううん、もうこんな会社なんてどうでもいいんだけど、たかぽんさんに知られるのがほんとに嫌だったの。恥かしいというか・・・あんな馬鹿な経営者だと知られるのが嫌だったの・・・」

たかぽん「お義父さんの事バカバカ言うけど、ほんとにただの馬鹿だったらあんな家を建てたりしないよ。あんなに広い土地を手に入れることもできないし・・・そうでしょ?確かにちょっとおかしいと思うことは多々あるけど、それでもあれだけの物を手にしたんだからたいしたもんだと思うよ。」
(これは私の本音だった。いくら無能だと言っても、ほんとに無能なら家なんて建てられない。)

はるひ 「そう・・・なのかな・・・たかぽんさんにそう言って貰えると、救われる気がする。」
(さっきまで怒り口調だったが落ち着いたようだ。ほんとに嫌なんだろうなお父さんの事が・・・)

たかぽん「まあ、気にしないほうがいいよ、嫌なら辞めればいいし、ていうか社長は何処行ったの?」

はるひ 「開会式に参加してくるって言ってどっか行っちゃった」

たかぽん「あっそうなんだ・・・じゃ〜2人で頑張ろっか!!ちょうど鍋も煮立ってきたし、味は・・・・おっ、結構美味いじゃん、いけるいける。はるひもどう?」

味がよく染みた具をはるひに食べさせた。

はるひ 「あっ、ホントだ、結構美味しい。ちょうどいいね。」
食い物を口に入れたら気分が良くなったようだ。はるひのこういう単純なところが私は好きだ。

たかぽん「さて、こっちも売り込もうか!!」



地元小売チェーンのバイヤー、食品会社の幹部、飲食店経営者、飲食店店長、卸売り会社のバイヤー、サンプル目当ての地元の主婦・・・多くのお客様がウチのブースにやってきて、はるひが試食の提供をしてる時に、私は商品説明をしながら名刺交換をした。

来場したお客様の評判は上々だ!!

客として物産展に来ることはあっても、参加者側は初めてだ。
参加してみるのも意外と面白い。

最初は嫌々手伝っていたはるひも、お客様が沢山来ると楽しそうな顔で対応している。
さっきまで「こんな会社どうでもいい」と呆れ顔で言ってたのが嘘のようだ。

開場してから30分経ち、客の流れが他所へ行き落ち着いた頃、社長が帰ってきた。

お義父さん「いや〜、たかぽんさん悪いね〜。開会式が終わった後、知り合いの会社のブースに顔出してきた。客の対応は変わるから、ちょっと休んでていいよ。」

たかぽん「いや、別に休まなくても大丈夫ですよ・・・ここに来てから大して時間が経ってないですし。」
瞬間確かに忙しかったが、まだ30分しか経ってない。

お義父さん「そうかい、でも座ってていいよ。」

たかぽん「じゃ〜お言葉に甘えて・・・・」
ほとんど疲れていないが、椅子に腰掛けることにした。

お義父さん「おっ?あんなに沢山作ったのにもうこんなに少なくなってる。客がたくさん来たんだね。」

たかぽん「そうですね、瞬間たくさんの人が来て試食がけっこう出ました。名刺もたくさん交換しました」

お義父さん「鍋の中が寂しくなったね、また沢山作らないと。たかぽんさん、たかぽんさんが買ってきてくれたタッパーを取ってくれないかな?」

たかぽん「はい、」
試食用の具材が入ったタッパーを手渡した。

お義父さんはタッパーを受け取ると豪快に鍋の中に材料をぶちこんだ。
そ〜っと入れればいいのに、一気に入れたため、汁がけっこう飛び散った。
私のスーツにかかりそうになったが、素早く立ち上がりサッと避けた。

一連の様子を見ていたはるひは顔色が変わり、お義父さんに噛み付いた

はるひ 「ちょっと、お父さん!!なんでソッ入れないの?そんなに入れ方したら飛び散るって分かるでしょ?客の洋服についたらどうするの?馬鹿なんじゃない?」

お義父さん「そんなちょっとぐらい・・・大丈夫だ!!適当に謝りゃいいんだ!!お前もいちいちウルセー女だな・・・」
(適当に謝るって・・・本気ですか?と問いかけようと思ったが止めておいた)

はるひ 「いちいちウルセーだ?社長が理解できないからあたしが言ってあげてるのに!!」
(いちいちウルセーという言い方が気に喰わなかったのか、はるひが怒りだした)

たかぽん「まあまあ・・・そんなに怒らなくても・・・」
(はるひは私にはあんり怒らないが、お義父さんには手厳しいようだ)

そんなやり取りをしてる時に、またお客様がやってきた。

お義父さん「どうぞ、試食していって下さい。おいしいですよ。」

女性客 「ありがとうございます。・・・おいしいです」

お義父さん「そうだろう。これはね・・・・で・・・だから・・・・」
商品のアピールをしてる時にまた違うお客様がやってきた、首から下げてる名刺ホルダーを見ると、バイヤーのようだ。

お義父さん「どうぞ、食べてって下さい。おいしいですよ」
試食用の器をお客様に渡す際、社長の親指が汁に浸かってしまい「社長ダシ」が追加で入ってしまった。
ちゃんと取り替えるかな?と思って見ていたが、取り替えなかった・・・

当然のごとくバイヤーの人は試食を受け取らず、そのままスルーしてしまった・・・・
無理もない・・・・誰が好き好んで汚れた手をしたおっさんの指が入ったものを食べるんだorz
清潔そうな手をした人ならまだしも、明らかに汚れた手をしてる。
多分、荷物の搬入をした時に手が汚れたんだろうけど、ちゃんと手を洗わなかったようだ。

その後2〜3人ぐらい人が来たが、同じように指を突っ込んだまま試食を渡したので、誰も受け取らなかった・・・

暇になって持て余したのか、社長がまた出展者に挨拶してくると言い、社長がブースを出ようとした時、社長のスーツに鍋のお玉が引っかかり、お玉が床に落ちてしまった。しゃがんでお玉を拾おうとしたら、近くにおいてあった包丁まで床に落ちてしまった・・・

お義父さん「危なかったな〜、怪我するところだった。」
と言いながらお玉と包丁を拾いあげた。

落ちたお玉と包丁を洗ってくるのかな〜と思ったら、回りをキョロキョロしながら落ちたお玉をそのまま鍋の中に入れてしまった!!
はるひと2人で呆れてたら、一部始終を見ていたお客様が逃げるように何処かへ行ってしまった。

当の社長は悪びれもせず、何事も無かったように振舞っている・・・
会社のトップがそんな行動を取るなんて・・・信じられない・・・

何を考えているんだか・・・

そういえば会場に入る前にはるひが“ほんとにありえないから、今日、直接見たら分かるよ”と言ってたが、こ〜ゆ〜一連の行動も含まれてるのかな?

この会社の社員と思われたくない!!と思い、凄く帰りたくなったがもう遅い。
来てしまった以上ちゃんと最後までいなければならないorz

今日一日かなり疲れそうだ・・・


続く

【3Cとは?】
マーケティング用語で、顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)、競合(Competitor)の3つの頭文字を表します。

顧客と競合の分析から成功要因を見つけ出し、自社の戦略に活かす分析をするフレームワークのことです。

マーケティングに失敗する企業の多くは、自社製品の強みと競合との差別化にばかり目が行ってしまい、肝心の顧客のことが忘れられている場合があります。

本来、3C分析を行なう時の出発点は、あくまで顧客です。
顧客は誰か?そして、その顧客は何を求めているか?
顧客ニーズを出発点にしない限り、まともな3C分析はできません。

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2009/02/12(木)
物産展の会場には、開催時間30分前に到着した。

はるひのお義父さんは、1時間前に会場入りし、一人で荷物の搬入を済ませたようだ。
一言言えばいいのに、みずくさい・・・・

会場に到着した私とはるひは、さっそくお義父さんのブースを探すことにした。


どこのブースも用意で大忙し。派手なのぼり(旗)を立てたり、新商品のアピールで豪華絢爛に飾り付けたり・・・会社によって様々だが見ていると結構面白い。

たかぽん「へ〜っ、どこの会社も気合入ってるね〜」

はるひ 「そうね〜、でも、毎年顔ぶれがあんまり変わらないけどね。」

ちなみにDAME県の物産展は、県内の食品会社が約60社ほど参加している小規模なイベントである。
来訪者は食品製造関係の会社やバイヤー、飲食店経営者が多い。一般の来訪者の方もやってくる。

色々な会社のブースを見学しながら歩いていたら、やたらシンプルなブースを発見、どうやらはるひのお義父さんのブースのようだ

たかぽん「あっ、いた、あそこ・・・・・・すごいシンプルなブースだけど・・・」
シンプルと言えばかっこいいが、実際何も無いだけだ。
はるひ 「そう・・・お父さんセンス無いから・・・・」
呆れたようにはるひが答えた
たかぽん「はるひがコーディネイトしてあげればいいのに」

はるひ 「え〜っ、面倒だからヤダ。それにこの仕事自体好きじゃないからどうでもいいの」
(はるひはどうやら家業が嫌いのようだ)

たかぽん「あ・・・そうなんだ・・・でも喜ぶと思うよ」

はるひ 「あ〜、無理無理、駄目なの。だって・・・」
はるひが何か言いかけた時、私達の存在に気づいたお義父さんから声をかけられた。

お義父さん「お〜、やっと来てくれた。ちょと試食の用意をするから、この商品をならべて、パンフレットも並べておいてくれ。俺は給湯室に行ってちょっと用意してくる。」

たかぽん「分かりました。やっておきます」

お義父さんはまな板と包丁と食材を持って給湯室に行ってしまった。

雑然とテーブルの上に商品やパンフレットなどが置いてあったので、はるひと片付けながら綺麗に並べることにした。
それにしても他社と比べるととてもシンプルだ。
他社はポップやのぼり(旗みたいなヤツ)でガンガンアピールしているというのに、我々のブースは社名が書いてあるプラ板(主催者側が用意した物)が一枚だけ・・・

う〜ん・・・・・・・・さみしい・・・・・

それにこのパンフレット、はっきり言ってパンフレットというよりはただの社内文書だ。
A4の紙に商品説明が羅列してあり、申し訳程度に写真が一枚ちょこんと載っている程度。
きっとワードでお義父さんが自分で作ったのだろう・・・・

私に言ってくれればちゃんとしたソフトを使って(フォトショップ・イラストレータ)見栄えの良いパンフレットを作ってあげたのに・・・

無言で呆れながら寂しいパンフレットを見ていたら、はるひが語りかけてきた。

はるひ 「全部自分でやろうとするの・・・馬鹿でしょ?人を使うって事を全くしないの。」

たかぽん「娘だから遠慮してるんじゃないの?」

はるひ 「ううん、そうじゃないの。昔からなの。人を使うのが下手だし、それに従業員を全く大切にしないの。だからこの年になっても右腕のような人が一人もいないの。」

たかぽん「そ、そうなんだ・・・一人も・・・・」
色々とはるひから話を詳しく聞こうとしたが、あまり聞かれたくないような感じがしたので、話を切り替えた。
たかぽん「あっそうだ、試食で使う鍋はどこにあるの?」

はるひ 「そのへんにあると思うけど・・・あっ、そのダンボールの中だと思うよ。」

たかぽん「あ〜、あったこれこれ・・・・えっ・・・これ使うんですか?」

ダンボールの中から試食で使用する鍋を取り出したが、出てきた鍋は輝きが失われた年季の入った物だった・・・これを客の前で使用するのか・・・・頭が痛い・・・・

たかぽん「はるひ、あのさ・・・この鍋かなり使い込んであるんですけど・・・しかもちゃんと洗ってないし・・・社長はなんでこんなの持ってきたんだろう?」

はるひ 「去年もそうだったの、そしてその時も私が怒ったんだけど、理解できなかったみたい。馬鹿だから・・・」

通常このようなイベントで使用する鍋は、どこの会社でも新品、若しくは新品同様の物を持ってくる。イベント用として、ちゃんと見た目が綺麗なものを持ってくるのが常識だ。
しかしはるひのお義父さんはそんなことはお構いなし!!
家庭で使用している、年季の入った鍋を持ってきてしまった。
他社と見比べて、明らかに見劣りしてしまう・・・

たかが鍋かもしれない、しかし、年季の入った鍋を使ってるだけで、会社がとっても貧乏のように見えてしまうから不思議だ。

たかぽん「なんかこの鍋使ってると・・・チープな感じがして嫌だね。来年もあるんでしょ?次回はちゃんと俺が用意してあげるね・・・・」

はるひ 「ありがとう」

ホットプレートを出し、チープな鍋をセットし、商品もテーブルの上に並べ、パンフレット並べ、パンフレットの脇に名詞も出しておいた。あとはお義父さんが戻ってくるのを待つだけだ!!

暫く経つとお義父さんが食材を持って帰ってきた。

お義父さん「たかぽんさん悪いね〜、用意してくれて。材料切ってきたから、あとは鍋に入れるだけだ。あまった材料はタッパーに入れて置いておくからタッパーを出してくれ。」

たかぽん「分かりました。どこにしまってあるんですか?」

お義父さん「そこのダンボールの中に入ってる、ああやっぱりいいや自分で取る」

ダンボールの中からお義父さんがタッパーを出してきたが、それを見た時はかなり引いてしまった・・・
ちゃんと洗ってないため、四隅に黒いカビが生えてる・・・しかもなんかベタベタするし・・・マジありえない・・・

たかぽん「えっ、これに入れるんですか?」

お義父さん「そうだよ」

お義父さんは当たり前のように返事をしてきたが、この汚さが気にならないようだ・・・信じられない!!

たかぽん「えっ、だってこれかなり汚いですよ。お客さんが見たら絶対にヤバイですよ。カビも生えてるし・・・」

お義父さん「そうかい?どうせ鍋の中にいれるから大丈夫だよ。」
どうやらはるひが言ったとおり、この経営者は馬鹿のようだorz

カビが生えた容器に入っている食材なんて誰が口に入れるのか?

それに今日は地元新聞社等が取材に来るというのに、こんなのを写真に撮られた日には完全に終わる!!開場まであと10分、私は慌てて近所のコンビニに行って、綺麗なタッパーを買ってきた。

お義父さん「新しく買ってきてくれたんだ〜、悪いね。もったいないから態々買ってこなくてもよかったのに。でもありがとう」

たかぽん「いえ、コンビニが近くだったから大丈夫です。」
(もったいないとかそういうレベルの話じゃないんですけど・・・・)言おうとしたが、止めておいた。私は社員でもないし、お義父さんはクライアントでもないから、面倒なことにかかわりたくないという気持ちが働きかけたので、とりあえず黙っておいた。

それにしても、容器にカビが生えてるのにもかかわらず『大丈夫』だなんて、どういう神経をしてるんだろう?食品を扱ってるいるのに・・・はるひが言うとおり、馬鹿なのかな?
(ああ、付き合いきれない・・・今日の仕事を断って、家でゆっくりしていればよかった)
瞬間いろいろと考えてしまったが、とりあえずもう会場に来てしまっている以上、仕事をしなければならない。今日一日疲れそうだが、やるしかない。

ウジウジ考えていても始まらないので、とりあえず今日一日頑張ることにした。

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2009/02/10(火)
お父さん(社長)【次回から義父と書きます】「たかぽんさん急で悪いんだけど、実は明日ね、DAME県主催で物産展を開催するんだけど、うちも出展することになってるんだよね〜。はるひには来るようにいってあるんだけど、たかぽんさんも一緒に来てくれないかね。」

たかぽん「えっ、僕なんかが一緒に行っていいのなら、喜んで行きますよ!!」

はるひの実家に来てからというもの、仕事なんて全くしてなかったので(デイトレードをやってるぐらい・・・)暇つぶしにお義父さんの提案を喜んで受けることにした。

お義父さん「悪いね〜、試食があるから人手がいるんだよ。俺は商談をしないといけないし・・・・はるひ一人では大変だから・・・とにかく悪いね。」

たかぽん「いや、悪いなんてそんな・・・、面白そうだから是非行かせて下さい。」

食品製造業のクライアントや飲食店関係のクライアントと『スーパーマーケットトレードショー』や『FOODEX(フーデックス)』といった食品関係のイベントに毎年のように行っているので、地方の物産展がどんなものか、とても興味があった。

はるひ 「なんかごめんね・・・お父さんも前もって言っておけばいいのに、いつも急なの・・・計画性が無いって言うか・・・・」

たかぽん「いや、別に気にしなくていいよ。俺もどんなもんか行ってみたいし。」

はるひの家に来てからというもの、様々な汚いものを目にしてきたが(カビだらけのシンク、ゴミだらけのベランダ等、他にもたくさんあるのですが、それは後ほど・・・)「試食をするぐらいだから、さすがに綺麗にするだろう、なんといってもお客様の口に入るし!!。それに会社は確かに汚ないが、お客様の前ではちゃんとするはずだ、まともな人間なら・・・なんといっても食品を扱ってるし!!。そう、大丈夫、きっとまともだ!!」

私はまともな家に来たハズ・・・今思えばこの時の私は、自分自身に対して「はるひ家の人々はまともなんだ!!」と言い聞かせたかったのだと思う。自分を正当化するために。
東京からはるひと暮らすために出てきたが、それは正しい選択だったのだと・・・・

正しい選択をした・・・そう思いたい自分・・・

しかし、実際に現場に行って、それは全て過ちであったと気づく事になってしまうのです。



【DAME県物産展開催日当日】


試食に使う道具、サンプルの商品等ははるひのお義父さんが一人で運んでしまったので、私ははるひと手ぶらで会場へ向かうことにした。

たかぽん「なんでお義父さんは俺に何も言わなかったの?荷物の運搬を手伝ったのに・・・一人じゃかなりキツイでしょ?」

はるひ 「あ〜、いつもの事なの、人を使うのが下手なんだよね・・・なんでも自分でやろうとするの、基本的に・・・・あのゴミ(在庫)の山を見て分かると思うけど、全部一人でやっちゃうの。だから駄目なのあの人は・・・」

たかぽん「そうなんだ・・・でも、家族になったんだから遠慮しないで言ってくれればいいのに・・・」

はるひ 「そうだね・・・でも、もう年だから、変わらないと思う・・・これからもあんな感じで全部一人で背負い込むんじゃないかな・・・ずっとそうしてきたし。でもお父さんは好きでやってるから別にいいんだと思う。好きで苦労してるというか・・・ただ、私は今の仕事なんて好きでやってる訳じゃないから、家族でなかったらとっくに辞めてる。」

たかぽん「そう・・・・・・ね・・・・・・」

はるひ 「たかぽんさんもこんな汚い会社、ありえないと思うでしょ?」

たかぽん「・・・・・・・・・・」
言葉には出さなかったが、私は深く頷いた。

はるひ 「食品を扱っている会社なのに、ほんとに不潔なの。今日の物産展も、もしかしたらたかぽんさんが見たら引くかも・・・去年と一昨年出展した時も、家に帰って大喧嘩したからね、あまりにも駄目過ぎて」

たかぽん「えっ、何が駄目なの?なんでそんなに大喧嘩したの?」

はるひ 「ほんとにありえないから、今日、直接見たら分かるよ・・・ホントは恥かくから物産展も出たくないんだけど、お父さんがうるさいから。」

何がそんなに駄目なのか、そして何で恥をかくのか・・・
なんとなく悪い予感がしてきたが、これもはるひ家のためだと思い、私は気合を入れて物産展に行くことにした。


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